2.IMOCの弱点
波を表現するときサーファーならサイズ、向き、セット間隔などで表現します。
理科的に波を表現するときは以下の要素をもちいます。
波高(H):波の峰と谷の距離
周期(T):ある一点を波の峰が連続して通過する時間間隔
波長(L):隣り合った波の峰と峰との水平距離
周波数(f):周期の逆数、f=1/T 振幅(A):静止水面から峰までの鉛直距離。A=H/2
波速(C):波形が水面を進む速度。C=L/T
波形勾配(S):波形の険しさを示す量。S=H/L
群速度(Cg):波エネルギーの伝播速度 Cg=1/2C
IMOCではこの要素のうち波高しか表現していません。つまりIMOCは波情報としては非常に不完全な情報だといううことです。
では、情報として何が必要になってくるかというと、周期が必要になってきます。
周期Tの値がわかると近似的に波速Cと波長Lがわかります。 (C=1.56T、L=1.56T×T)
現在、気象庁から発表されている、波浪実況図、波浪予想図、およびGPV予想には、波高、波向、周期の3要素が表現されています。
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