北海道でサーフィン・ボディーボードを始めようというビギナー向けのコーナーです!
一般的な波乗り講座は、他のサイトや波乗りの書籍などに任せるとして、ここでは北海道で波乗りするのに少しでも参考になるような内容に絞ります。
 
1.道具を揃えよう!
2.ルールとマナー
3.IMOC活用講座〜日本海編
4.唐澤気象予報士の部屋
 
1. まずは道具選びから


ウエットスーツ


 北海道では、
暖かいウエットスーツをまず最初に選ぶべきです。
 北海道は、春になって気温が上がってきても雪解け水が海に流れ込むこともあり、水温はかなり低いです。 特に初心者のうちは、冷たい海水に慣れていませんし、波待ちする時間も長く動いていない時間が多くなるのでよけい体が冷えてきます。
初めてウエットを購入する場合、値段が高くても
オール5ミリ・ラバー素材のウエットスーツを購入するべきでしょう。さらに、裏地がセラミック素材などの暖かいもので、フルオーダーがべストです。フルオーダーは既製品に比べ値段が高くなりますが、既製品は体にフィットしていない場合、首周り等から水が浸入してきたり、動きずらいという難点があります。
 北海道で5ミリのフルスーツを必要とする時期は、春は6月いっぱい位まで、秋は10月位からが目安です。
ウエット選びは、安いからといって保温性の無いウエットを選んだりすると後で後悔しますよ。

 次に、夏用に購入するウエットは3ミリジャージのフルスーツ、または3ミリのシーガル・3ミリのロングスプリングのうちどれかが良いのではないでしょうか。 ただし、シーガルやロングスプリングが着れる期間は、早くて7月の初旬〜9月いっぱいくらいまででしょう。

 北海道の夏は、ほとんどトランクス一枚で波乗りできる日がほとんどありません、まったく無いといってもいいくらいです。

 平成13年度はインナー無しで3ミリジャージの着用が可能となったのは日本海で5月下旬、厚真で6月中旬です。

グローブとブーツ

 グローブとブーツが必要な期間は、おおよそ春は6月いっぱいまで、秋は10月初めくらいからでしょう。日本海側では、若干水温が高いので多少グローブ、ブーツの脱げる時期は早まります。 これも暖かくて丈夫なものを選ぶべきです。
 サイズも自分の手足にフィットしたものを選びましょう。小さすぎたりすると血行が悪くなり冷えやすくなります。
真冬でも入るという方へのおすすめは、札幌では、T&Iサーフ(南3西10)で売っている
7ミリブーツと5ミリグローブです。これは、北海道用に特別注文してあるので、温かさにおいてはダントツです。ただし、ブーツはサーフィン専用です。ボディーボーでは厚さがありすぎてフィンが履けないと思います。
ちなみに平成13年度は、グローブが取れたのは日本海は5月中旬、太平洋は6月初めでした。ブーツは日本海が6月上旬、太平洋は6月中旬でした。

 春先や秋口の水温がやや暖かい時用に、上記のブーツ・グローブよりも薄手のものがあればベターです。 最近は、薄手のブーツやグローブでも素材の改良が進みだいぶ暖かいものもあります。

道具のリペアー

 サーフボードのリペーアーは、フィン以外の個所はすべて自分でやっています。道具さえそろえれば、決して難しいものではないと思います。 リペーアーの方法は、How To本などに載っているので参照してください。
 ショップにリペアーを出す場合、お勧めのショップは
T&I(南3西10)です。仕上がりが丁寧で、早く、良心的な値段です。

 ウエットのリペアーは、札幌の
クラさん(白石区菊水9条3丁目、日曜定休)がお勧め。早い!やすい!上手い!の三拍子。
ここは前述の7ミリブーツを作っている所で、ウエットスーツは主にダイビング専門ですが、自社でウェットを作っているのでなんでもやってくれます。ウェットの修理はもちろん、オリジナルのウエットスーツのオーダー、または、フルスーツの袖や足をハサミでチョキチョキと切断して、その場でシーガルやスプリングにしてくれたりします。
 
2. ルールとマナー


波乗りの基本ルールとマナー


 波乗りのルールの基本は、ワン・マン・ワンウェイブです。つまり、一本の波には、一人しか乗れないということです。

 では、誰が波に乗る権利を持つのでしょうか?
 波の一番奥にいる人(ピーク)にいる人、かつ一番最初に立った人に優先権が有るのです。

 また、やってはいけない行為としてドロップインとスネーキング等が有ります。
ドロップイン(前乗り)とは、優先権を持つサーファーが波に乗っているにもかかわらず同じ波に後からテイクオフしようとすることです。スネーキング(後乗り)とは、ピークから乗ろうとしてテイクオフしようとしているサーファーの更に奥へ回り込んでピークを横取りしようとしたり、すでに乗っているサーファーの更に奥からさし乗りする場合などが有ります。

 ただし、厚真のようなビーチブレイクでは、ピークの見極めが難しいことが有ります。 例えば、二人のサーファーがお互いにレギュラーとグフィーの波に乗り鉢合わせしてしまうケースが有りますが、そのような場合は直ちにプルアウトして回避しましょう。コンテストでも、回避行動をとらなっかたサーファーに妨害行為が認められます。

 もし、前乗り等をしてしまったらすぐにプルアウトすること。そして、進路妨害をしてしまったときにも、素直に
「ごめんなさい」と謝ることです。故意であろうと無かろうとやられたほうにしたら気分が悪いことですから。

 また、故意に前乗りしてくるようなサーファーも中にはいます。 このようなルールーを無視したマナーのかけらも無いようなサーファーは無視するに限ります。  相手にいいっても聞く耳持たないでしょう。それどころかその日一日気分が悪くなることでしょう。私の場合、以前は注意したりしてましたが、今は、「そんなに乗りたきゃ、波を譲ってやるよ!」と心の中で思って、離れた所で波乗りを楽しむことにしてます。


ポイントブレイクでは

 一度に大勢の人数で海に入ることを避けましょう!
ポイントブレイクでは、10人も入ればパニックになるようなポイントがほとんどです。
仲間同士で一緒に入りたいという気持ちも分かりますが、他のサーファーはいい気がしないでしょう。

ロング・ボードのルール

 最近は、北海道でもロングボードに乗る方が増えてきましたが、ロングとショートの間にもトラブルが多いようです。

 北海道のポイントでは、ロングとショートの住み分けがほとんど有りません。ですから、ショートとロングが同じ波を取り合うことになります。 ロングボードは、ショートよりもアウトのうねりから乗ることが出来ます。当然、ポイントブレイクや、波数の少ない日などはなかなかショートにはいい波が回ってこないことにもなります。 これは、ロングVSショートという関係だけではなく、ショートや、BBのエキスパートVSビギナーの関係においても同様です。
セットの波を独占する行為は慎んだほうが良いと思います。

 ロングボーダーがアウトからレギュラー方向にテイクオフした場合、インサイド側から乗ろうとするショートやBBはグフィー側にテイクオフしようとしますが、レギュラー側から方向を変えグーフィー方向に乗っていったりするのも問題です。ショートやBBはロングボーダーの動きを見てテイクオフしようとするのですからこのような場合は
レギュラーに乗っていくのがお互いに波に乗れる本数を増やせる事につながると思います。逆の場合も同様です。

 また、ビギナーのロングボーダーの方はボードコントロールが出来ないうちは混雑するポイントでは無理なテイクオフはしない、あるいは混雑を避けて練習したほうが良いかと思います。ショートでも同じですが、それ以上にロングだと相手に大怪我をさせてしまう危険性が高いです。

 ショートやBBも、ロングよりインサイドで波待ちすることが多いのでアウトからテイクオフするロングボーダーの進路妨害をするような波待ちをすることも避けなくては行けません。

 誰でも、いい波に乗りたいという気持ちは同じです。同じ波に乗るスポーツをしているもの同士、お互いに波を分け合うという気持ちが大切ではないでしょうか?

  ※ロングの方に敵対心を持っているわけでは有りませんので、ご理解お願いします。

ごみは持ち帰ろう!

 これは、サーファーとしてというより人としてのモラルの問題であって、言うまでもないことでは有るのですが、、、
しかし、実際にごみを置き去りにして帰るサーファーが存在するので、あえて「ごみは持ち帰ろう!」と呼びかけます。

 サーフポイントの中には、近辺で生活している方がいるポイントも有ります。 例えば、広尾や日高方面のポイントは、地元の漁師の方にとって仕事の場であり、生活の場であるポイントが多く存在します。 毎年のように、
冬島では地元漁師さんとの間でトラブルが起きています。 また、ポイントは、昆布干し場にごみを捨てたり、さらに、大便までするサーファーがいるみたいです。地元の漁師さんが怒っていました、「漁師小屋のトイレを使いなさい」と。

 サーファーはみな地元の方から見ればみなよそ者であり、地元の方の海で遊ばせてもらっているという意識が必要だと思います。 中には、サーファー立ち入り禁止にしようと言っている漁師さんもいます。 一部のサーファーのために、こころあるサーファーが犠牲にならないように最低のモラルは守って欲しいものです!

車の駐車に気をつけて!

 これも、ごみ問題と同様個人のモラルの問題ですが 地元住民の方とのトラブルが後を絶えません。
広尾、日高エリアの
昆布干し場に車で乗り入れたりするサーファーもいるみたいです。
また、
銭函ポイントは非常に駐車スペースが狭いですが、交通の邪魔になるような場所に駐車するために、地元の方が通報して警察に違反切符を切られることも有ります。

くれぐれも、地元の方の迷惑になるような駐車は慎みましょう。

車上荒らしにも注意しましょう!
 厚真は、車上荒らしとは無縁と思っていましたが、最近はいるみたいです。
鍵はかけたほうがいいです。貴重品も外から見えない所に置いといたほうがいいです。 鍵をかけていたにもかかわらず窓ガラスを割られて車内を荒らされたケースも有ります。 他のポイントでも友人が財布を盗まれたことが有りました。 盗むほうが悪いに決まっていますが、盗難に遭わないように注意を怠らない事も必要だと思います。

 
3.IMOC活用講座〜日本海編
こちらでどうぞ!
 
4.サーファーのための気象講座〜by唐澤気象予報士
こちらです!